ゲーム関連は、せどりで扱われることの多いジャンルです。型番がはっきりしていて相場も追いやすい一方、「動くかどうか」を自分で確認しなければならないという、他のジャンルにない負担があります。
この記事では、ゲーム機本体とソフトで確認項目がどう変わるのか、レトロと現行で何が違うのかを整理します。特定のタイトルやハードを勧めるものではありません。
ゲームは本体とソフトで確認することがまったく違います。本体は動作確認と付属品の欠品、ソフトは盤面や説明書の有無が価格を左右します。共通して効くのは「起動するか」を自分で確かめたかどうかで、確認していない状態を確認したことにしないでください。中古を継続的に売買する場合は古物営業の許可が必要になることがあります。
- 本体とソフトで確認項目が変わる
- 本体で見るところ
- ソフトで見るところ
- レトロと現行で違う点
- 確認できないものは扱わないという判断
本体とソフトで確認項目が変わる
同じ「ゲーム」でも、扱いは別物と考えたほうが整理できます。
- 本体 — 電源が入るか、通信するか、付属品が揃っているか。箱が大きく送料も上がる
- ソフト — 盤面やカートリッジの状態、ケースや説明書の有無。小さく送料は抑えやすい
- 共通 — 型番や版の違いで別商品になることがある
本体は家電に近い扱いになります。電源まわりの部品を含むため、表示に関する法律が関わる場合があります。この論点は家電せどりの注意点で、経済産業省の公開情報をもとに整理しています。
最初はソフトから始めるほうが、確認の負担が小さくなります。本体は動作確認の項目が多く、1台あたりの金額も大きいためです。ソフトで型番と状態の見方に慣れてから本体に広げると、失敗の幅を抑えられます。
本体で見るところ
まず電源が入るかを確認する
ここを飛ばすと、その後の確認がすべて意味を失います。通電するだけでなく、映像が出るか、操作を受け付けるかまで見てください。確認していない場合は、その旨を記載できる状態にしておく必要があります。
コントローラーとケーブル類が揃っているか
本体だけでは遊べません。電源、映像出力、操作系のどれか1つでも欠けていれば、購入者はすぐに使えません。とくに古いハードでは、専用の映像ケーブルが入手しづらいことがあります。欠品があるまま「本体一式」と書かないでください。
保存データと初期化の扱い
本体には前の持ち主のデータやアカウントが残っていることがあります。初期化されているかどうかは、中古の本体では必ず確認する項目です。初期化していない状態で販売すると、購入者が使い始められないだけでなく、他人の情報を渡すことにもなります。
同じ名前でも版が違うことがある
ゲーム機は、発売中に仕様が静かに変わることも珍しくありません。容量違い、後期型、限定カラー——名称が同じでも別商品として扱われることがあります。本体側の表示を基準にし、箱と中身が入れ替わっていないかも見てください。
ソフトで見るところ
- 盤面やカートリッジの傷、汚れ、ラベルの状態
- ケースの割れ、日焼け、擦れ
- 説明書の有無と状態
- 初回特典やシリアルコードの有無(使用済みかどうかを含む)
- 海外版かどうか。動作するハードが違うことがある
とくにシリアルコードは「付属しているが使用済み」という状態があり得ます。あるかないかだけでなく、使えるかどうかまで確認できないなら、その旨を記載してください。記載の考え方はAmazon出品ページの作り方で扱っています。
レトロと現行で違う点
発売から時間が経った商品と、いま売られている商品では、判断の材料が変わります。
- 現行 — 供給が続いているため、価格は落ち着きやすい。値動きの理由が読みやすい
- レトロ — 供給が止まっており、状態の良いものだけが残る。状態差が価格差に直結する
- レトロ — 経年による不具合(電池切れ、端子の劣化など)を自分で確認する必要がある
レトロは値動きが大きく見えますが、その分だけ状態の見極めが要求されます。値上がりしている商品の扱い方は品薄・高騰している商品の仕入れ判断、供給が戻る可能性の考え方はおもちゃせどりの注意点で扱っています。
仕入れ前に通す順番
両方を同時に扱うと、確認が抜けます。まずどちらかで型を作ってください。
箱の表記ではなく、実物側の表記を基準にします。写真に撮っておくとあとで照合できます。
確認できない場合は、確認していないことを記載する前提で判断します。確認していないことを、確認したことにしないでください。
本体は箱が大きく、送料区分が上がりやすくなります。サイズを測る前に仕入れ値を決めないでください。
費用の引き方はせどりの利益計算のやり方、発送方法の絞り込みはせどりの発送方法の選び方で扱っています。
まとめ売りとバラ売りの判断
ゲームでは、ソフトが複数まとめて出ていることがよくあります。まとめのほうが1本あたりは安く見えますが、そのまま有利とは限りません。
- 全部に値がつくのか、値がつくのは一部だけなのか
- 値がつかない分を含めた総額で、利益が残るか
- バラして売る場合、本数分の出品作業と送料が発生する
- 動作確認も本数分だけ必要になる
- 売れ残る本数が出る前提で、回収できる金額を見る
「10本で安い」は「値がつく2本の代金を10本分の作業で回収する」という意味になることがあります。中身が確定しない商材と同じで、期待値ではなく下限で判断してください。この考え方は福袋・初売りの仕入れ判断で扱っています。
逆に、バラで買い集めてセットとして売る方向もあります。ただしその場合は、揃うまでの期間ずっと資金が固定されます。資金の回り方はせどりの資金繰りで扱っています。
確認できないものは扱わないという判断
ゲームは、動作の確認ができるかどうかで扱えるかが決まるジャンルです。確認する環境がないハードの商品は、無理に扱わないほうが安全です。
また中古品や、一度一般消費者の手に渡った未使用品を継続的に売買する場合は、古物営業の許可が必要になることがあります。警視庁の古物商許可の案内など、所轄の警察署や公安委員会の公式情報で確認してください。手順は古物商許可の取り方で説明しています。扱ってよい商品かどうかの確認はせどりで扱えない商品で整理しました。
AIを使うなら
ゲームでAIが向いているのは、型番ごとの付属品リストを表にする、確認項目をチェックリストにするといった整理です。一方で、その個体が正常に動作するか、いくらで売れるかをAIに判断させないでください。AIは実物も現在の相場も見ていません。使い分けはせどりにAIをどう使うかで扱っています。
※AIの回答だけで仕入れを決定せず、価格・手数料・販売条件などの一次情報も必ずご自身で確認してください。
Q. 動作確認ができない商品は仕入れないほうがいいですか?
確認できないまま「動作品」として販売しないでください。確認していない旨を記載して売る前提であれば扱えますが、その状態で成立する価格かを先に確認してください。
Q. 説明書がないソフトは価値が下がりますか?
下がることがあります。ただし程度は商品によって変わるため、実際の販売価格を確認してから判断してください。欠品は必ず記載が必要です。
Q. 海外版のソフトは扱えますか?
動作するハードが国内版と異なる場合があります。購入者が使えない可能性があるため、版の違いを明記できないなら扱わないほうが安全です。
Q. 本体とソフトのどちらから始めるべきですか?
確認の負担と1台あたりの金額を考えると、ソフトのほうが始めやすくなります。型番と状態の見方に慣れてから本体に広げる順番が無理がありません。
Q. シリアルコードは使えるか確認すべきですか?
確認できるなら確認してください。使用済みの場合があるため、確認できないときは「使用済みの可能性がある」旨を記載する必要があります。
ゲームは、本体とソフトで確認することがまったく違うジャンルです。本体は起動と動作、付属品の欠品、型番の版違い。ソフトは盤面やケースの状態、説明書やシリアルコードの有無。レトロは値動きが大きく見える一方、経年による不具合を自分で確かめる必要があります。共通して効くのは「自分で起動を確認したかどうか」で、確認していないことを確認したことにしない。確認する環境がないハードは、無理に扱わないという判断が結果的にいちばん安全です。


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